バイアグラと薄毛の関係

「バイアグラを飲むと薄毛になる」という説を聞いたことがありますか?

EDも薄毛も、男性にとって深刻な悩み。
ED治療をしたいけど、薄毛になってしまったらどうしよう……
と、心配している人もいるでしょう。

では本当に「バイアグラを飲むと薄毛になる」のか?
その真偽を確かめていきましょう。

バイアグラと薄毛の関係とは

そもそもなぜバイアグラと薄毛が結び付けられたのでしょうか。

おそらく、「バイアグラを飲んで精力的になる→男性ホルモンが増えて薄毛になる」というような連想でそのようなイメージがついてしまったのでしょう。

確かに男性ホルモンの増加も薄毛の要因のうちの一つではありますが、男性ホルモン単体では薄毛の直接的な要因にはなりません。

男性ホルモンは、他の要因と結びついて初めて薄毛を引き起こすのです。
これは、「ハミルトンの実験」という有名な実験からも証明されています。


1. 去勢された男性、つまり睾丸を摘出され男性ホルモンを作り出せなくなった人は薄毛になることはなく、薄毛進行中の人の睾丸を摘出すると薄毛はそれ以上進行しない。

2. 薄毛進行中に去勢され、進行が止まっていた人に男性ホルモンであるテストステロンを注射すると再び薄毛が進行する。

3. 元々薄毛でない男性は、去勢された後男性ホルモンであるテストステロンを注射しても薄毛にならない。

以上のことから、男性ホルモンは薄毛の要因の一つではあれど、男性ホルモンの作用だけで薄毛になるわけではないということがわかります。

「バイアグラを飲む=薄毛になる」は間違い

誤解されがちですが、バイアグラはもともと陰茎の血管を広げて血流をよくする薬です。
数回飲んだ程度では、男性ホルモン増加の直接的な原因にはなりません。

ある研究によると、半年間毎週末、定期的にバイアグラを服用していると、ほんの少しだけテストステロンという男性ホルモンの値が上昇するようです。

しかし、数回使うだけで男性ホルモン値が上昇するわけでも、使用してすぐに上昇するわけでもないようなので、バイアグラが直接的に男性ホルモンの増加に関係するわけではなさそうです。

ただし、バイアグラによって男性機能を取り戻し、何度も行為に及んだ場合は、亜鉛不足に陥りやすいため注意しなければなりません。

亜鉛は生死を形成するために必要な栄養素で、海外では「セックスミネラル」と呼ばれるほど。
そんな亜鉛ですが、実は育毛・発毛にとっても不可欠な栄養素と言われています。

つまり、バイアグラによって射精の回数が増えたことによって亜鉛が不足し、そのことが原因で薄毛になる可能性は否定できません。

バイアグラを服用する際は、亜鉛やタンパク質などを同時に摂取することをおすすめします。薄毛の防止につながるだけではなく、ED治療のサポートもしてくれます。

バイアグラと薄毛治療薬の併用は可能?

薄毛とEDの両方に悩まされている男性は少なくないと思います。
では、ここで気になるのが「バイアグラと薄毛治療薬の併用はできるのか?」ということだと思います。

結論から言うと、可能です。

ただし、併用できるものは種類が限られます。
プロペシアなどの薄毛治療薬は、フィナステリド系と呼ばれます。
フィナステリド系の薄毛治療薬は、バイアグラなどのED治療薬と効果が異なるので併用できます。

しかし、リアップなどの市販薬で有名な、ミノキシジル系の薄毛治療薬と併用する場合は注意が必要です。
ミノキシジル系の薄毛治療薬は、血管拡張作用によって毛根に十分な血液を巡らせる効果があります。

つまり、ED治療薬と効果が同様なため、併用すると血管拡張作用が強く働き、急激な血圧低下を招く可能性もあるため、大変危険です。

ED治療を行いながら、ミノキシジル系の薄毛治療薬を利用したい場合は、全身に作用する飲み薬ではなく、頭部にのみ作用する外用薬を利用するようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?
これでバイアグラについての誤解は解けたかと思います。

EDも薄毛も、どちらも男性にとって重要な問題です。
どちらかを治療するためにどちらかを諦めなければいけないと思っていた方もいるのではないでしょうか。
バイアグラと薄毛治療薬の併用は可能なので、どちらも諦めず治療をすることができます。

また、亜鉛を摂取するといいと書きましたが、亜鉛だけを摂ればいいというものでもありません。
バランスのいい食生活と規則正しい生活を心がけて、まずは自身の体を健康にしていきましょう。